みなさん、こんにちは!!オヤジギャグを駆使しながら全てのお客様を必ず笑顔に導くオヤジギャグ ダンストレーダーのカトゥーン(@take4118)です。

季節も夏から秋に変わりました。秋と言えば『〇〇の秋』なんて言葉をよく耳にしますが、皆様は何を連想されますか?

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……

色々ありますが、私はやはり………

オヤジギャグの秋!!

あっ、オヤジギャグは年中言ってました(笑)

こういう事ばかり言っているから……

周りの方から“飽き(秋)”られるんでしょうか。

なんちって(笑)

さぁ、つかみはOKということで(笑)今回の記事ではトレードで資金を溶かし破産してしまうのは何故なのか?そしてどのようなトレードをすれば資金を守れるのかを『バルサラの破産確率』という表を使って解説していきます。

トレードでは資金管理が大事と言われます。でも具体的にどうすればいいのかわからない…そんなお悩みをお持ちの方には是非ご覧頂きたい内容です。何故なら、先ほどお話したバルサラの破産確率表を知ることで、どのようなトレードをすると破産してしまうのかが視覚的にわかるからです。ですので、ご自身なりの資金管理法を構築していく上で何らかのヒントになると思います。もちろん「俺は三度の飯より資金管理が大好きだぜ!!」という資金管理マニアの方も是非最後までご覧ください(笑)

本記事が皆様のトレードに少しでもお役に立てましたら幸いです。それでは参りましょう!!

リスクにさらす資金の割合はどのくらいがいいの?

トレードは自分の資金をリスクにさらしてリターン(利益)を得ていくものです。当然ながらリスクにさらす資金量が増えればリターンも大きくなる反面、損失も大きくなります。資金をゼロにしてしまう、つまり破産することがトレードで一番やってはいけないということを加味すれば、一回のトレードにおけるリスク許容額を明確しておくことの重要性は十分にご理解頂けると思います。

リスクにさらす資金の割合についてよく知られているのが2%ルールです。これは文字通り『リスク許容額を資金の2%までに抑える』というものです。この割合は人によってさまざまで、私の師匠である波乗りジョニー先生(@naminori_jhonny)の場合は3~5%と仰っておられますし、私の知り合いのトレーダーでは10%という方もいます。

このように、リスクにさらす資金の割合はマネープレッシャーの感じ方やトレード手法、資金量などによって変わるので、自分に合った割合を検証や実トレードを通じて見つけていくしかありません。

そこで出てくるのがバルサラの破産確率です。次の項で詳しく解説していきます。

バルサラの破産確率とは

バルサラの破産確率は一般的に以下のように説明されています。

バルサラの破産確率とは、数学者であるナウザー・バルサラが考え出した理論で、簡単に言うと日々同じトレード方法を繰り返していった時に、最終的に破産をしてしまう確率を教えてくれるものになります。

お金のトリセツより引用

簡単に言ってしまえば破産する確率を示してくれるものです。

では、バルサラの破産確率をどのように算出するのかを見ていきましょう。バルサラの破産確率は、以下の3つのパラメータから導き出されます。

・勝率
・リスクリワード
・1回のトレードでの許容リスク割合

勝率

これに関しては説明するまでもないですが、10回のトレードで勝ちが6回/負けが4回であれば勝率60%となり、10回のトレードで勝ちが5回/負けが5回であれば勝率50%となります。

リスクリワード

損益比とも呼ばれるものでトレードにおける損失と利益の比を指します。例えば損切り10PIPSに対して利食いを20PIPSにした場合、リスクリワードは1:2と表され損益比2となります。

1回のトレードでの許容リスク割合

例えば資金が100万円で1回のトレードで5万円をリスクにさらす、つまり5万円の損失を許容した場合、

(5万円÷100万円)×100

となり許容リスク割合は5%となります。

バルサラの破産確率は上記3つのパラメータを使って算出するのですが、その式は微分積分を使う複雑な式なのでこの記事では割愛します…。興味のある方はネットで調べてみてください。

微分積分……いい気分!!

なんちって(笑)

さぁ気分も盛り上がってきたところで(笑)実際にバルサラの破産確率表を見ていきましょう。

バルサラの破産確率表を見てみよう

このバルサラの破産確率表はネットで調べればたくさん出てくるのですが『1回のトレードでの許容リスク割合』が明記されていなかったりする時もあるので注意が必要です。当然ながら、1回のトレードでの許容リスク割合の値によって表中の値は変わります。本記事では、1回のトレードでの許容リスク割合が2%/5%/10%/20%/50%の5種類を載せています。

表① 1回のトレードでの許容リスク割合:2%

表② 1回のトレードでの許容リスク割合:5%

表③ 1回のトレードでの許容リスク割合:10%

表④ 1回のトレードでの許容リスク割合:20%

表⑤ 1回のトレードでの許容リスク割合:50%

表の見方ですが、横軸の勝率と縦軸のリスクリワードを見て交差したところの値が破産確率を表しています。例えば、1回のトレードでの許容リスク割合が10%であれば表③を見て、横軸の勝率60%と縦軸のリスクリワード1が交差したところの数字を確認します。この場合の破産確率は1.7%となっていますね。

勝率50%ではどうなるか?

トレード上がるか下がるかのある意味”2択”です。勝率で言うなら50%。では『勝率:50%/リスクリワード:1』とした場合、どうなるでしょうか?リスクリワードが1ということは利益と損失が同額です。そして勝率も半々の50%。個人差はあるかもしれませんが、この条件なら増えもしないし減りもしないという感覚を持たれる方が多いのではないでしょうか。

では、記事をさかのぼってバルサラの破産確率表①~⑤で勝率50%とリスクリワード1が交差する値を確認してみてください。

……………………

ご覧になられましたか?

……………………

なんと、どの表においても100%に近い値を示しています。許容リスク割合がもっとも少ない2%の場合でも99.4%という値です。

つまり、ほぼ間違いなく破産することを示しています。

なぜこのようなことになるのか……。

実はコレ、期待値が関係しています。『勝率:50%/リスクリワード:1』での期待値は、

(1×(1/2))-(1×(1/2))=0

となります。期待値がゼロということはそのトレードルールに優位性がありません。以前コチラの記事でも解説しましたが、トレードで資金を増やす為には期待値がプラスになるトレードを繰り返すことが重要です。

『勝率:50%/リスクリワード:1』の条件において、エクセルで乱数を使い資金増減をグラフにすると以下のようになります。

線が5本ありますが、これは試行回数を5回にしている為です。見ての通り上下行ったり来たりで縦軸の資金は増えません。黄、青、オレンジの3本は増えているようにも見えますが、期待値がプラスならグラフは必ずきれいな右肩上がりになります。期待値とトレードの関係についてはコチラの記事を参照してみてください。

破産確率はどの辺りを目指せばいいのか

一般的には破産確率が1%以下になるのが良いとされています。1回のトレードでの許容リスク割合は人それぞれですし、勝率やリスクリワードも多種多様です。

先ほどの表を参考に、ご自身のトレードがバルサラの破産確率表で見たときにどの位置にあるのかを把握されてみることをおすすめします。もしも破産確率が5~10%(あるいはそれ以上)の値であるならば、何かしらの手法改善を行った方がよいかもしれません。

トレードでのバルサラの破産確率 実用例

仮にマイルールで「リスクリワードは1:2でエントリーする」としていたとしても、相場状況によって分割利食いやナンピンなどをすることもあるかもしれません。そう考えると、毎回のトレードできっちりリスクリワードを一定にすることは難しいとも言えます。

それを踏まえて、1週間や1ヶ月など一定期間毎に勝率/リスクリワード/リスク許容額を算出して、その値を基にバルサラの破産確率表に当てはめて確認すると自分のトレード像を俯瞰して見ることができます。

そう言った意味でもトレード記録を取ることはとても重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

バルサラの破産確率表はあくまでも机上の話であり、実戦とはギャップがあるのでそのまま鵜呑みには出来ないのではないかというご意見もあるかもしれません。

確かにバルサラの破産確率が計算上での話であることに変わりまありませんが、トレードで長期的にお金を増やすという目的に対して、ご自身のトレードがその目的から外れているのか/いないのかといった指針には十分になりえると思います。相場は上にいくか下にいくかが確定的に誰にもわかりません。そういった中でこのバルサラの破産確率表というのは大きな味方になると私は考えています

ここまで記事をご覧頂けたならば、FXで資金を溶かしてしまう人がどのようなトレードをしているかおわかりになるのではないでしょうか。簡単に言ってしまえば、

バルサラの破産確率表でいうところの破産確率が100%になることをしてしまっているということです。

具体的には自分の資金や身の丈に合わない過度をロット、優位性の少ないトレード(勝率リスクリワードが低い)が原因です。

私も過去に一度資金を溶かした経験があります。なくなるのはホント一瞬(笑) 今になって思えばいい経験だったと笑って言えますが、その時は本当に辛かったです。

破産という辛い経験はしないで欲しい!!

そんな思いもあって今回は破産をテーマに記事を書かせて頂きました。

私もまだ成長中の身ですが、この記事が一人でも誰かのお役に立てましたら幸いです。