みなさん、こんにちは!!オヤジギャグを駆使しながら全てのお客様を必ず笑顔に導くオヤジギャグ ダンストレーダーのカトゥーン(@take4118)です。10月に入り季節も秋に突入といった感じですが皆様いかがお過ごしでしょうか?因みに、私は今糖質ダイエット中でして大好きなラーメンを全く食べておらず、食欲の秋とは無縁な生活をしております(笑)
さて、今回はトレードにおいて必要不可欠である『シナリオの重要性』についてお話していきたいと思います。
記事の中でも取り上げさせて頂きましたが、私は過去にシナリオを持たずエントリーして大きな利益を取り損ないました。今振り返ると大変お恥ずかしいトレードですが、この経験を通じてシナリオを持ってトレードすることの重要性を身に染みて感じました。
トレーダーの方ならシナリオを持ってエントリーや利食い/損切りをすることは当たり前と考えておられる方が殆どだと思います。ですが、この“当たり前”と考えていることを敢えて深堀し考察することで、意外な気付きもあったりします。
そのことを踏まえて是非最後までお読み頂き、皆様のトレードに少しでもお役に立てましたら幸いです。
シナリオとは
例えば、あなたがご家族と一緒に旅行へ行くとします。旅行先はディズニーランドで舞浜駅近くのホテルに2泊3日滞在するとしましょう。そうなったら、あなたは何をしますか?
・車か電車どっちでいくのがいいかなぁ
・ホテルからディズニーランドまではどうやって行くのが一番だろうか
・ディズニーランドで何のアトラクションに乗ろうかなぁ
・ミッキーと写真撮るにはどうしたらいいんだろう
など、決めるべきこと/やりたいことに対して色々と考えて計画を立てるのではないでしょうか?
言うまでもないですが、この計画こそがシナリオです。因みに、シナリオとは以下の様に定義されています。
シナリオ(scenario)
1 映画・テレビなどの脚本。場面の構成や人物の動き・せりふなどを書き込んだもの。台本。
2 計画を実現するための筋道。「連立政権へのシナリオ」コトバンクより引用
どうでもいいですが、私は旅行に行く際はパンツを2~3枚多めに持っていきます。理由は”おもらし”をしても大丈夫な様に(笑)
と、くだらない話は置いときまして(笑) 上記の引用文にもあるようにシナリオとは簡単に言えば道筋です。どの様に行動していくのかを決めたものとも言えるでしょう。
では、FXにおいてシナリオとは何なのかと言えば、大前提となるのは以下の3つです。
◎どこでエントリーするのか/しないのか
◎どこで損切りするのか
◎どこで利確するのか
上記の3項目に付け足すならば、ナンピンするのか/利益が出たら分割決済するのか/ロットの大きさは最大いくつまでにするのか など色々考えられますが、まとめてしまえば、FXにおけるシナリオとは自分のトレードプランを指します。
FXにおけるシナリオの重要性
1929年にアメリカで起きた世界恐慌で空売りを仕掛け日本円にして約6700億円という巨万の富を築き、計4回の破産を経験するという破天荒な人生を送った、世紀の相場師とも称されるジェシー・リバモアが以下の様な名言を残しています。
相場に、絶対確実などということはまずないと思うべし。いつ地雷を踏むかわからんのだから。
株式トレード情報局より引用
『相場に絶対はない!!』ということですね。相場は結局“上がるか下がるか”しかないわけですが、その上がるか下がるかを100%当てる事は絶対出来ません。そう、絶対に出来ないんです。単純に考えれば上がるか下がるかの1/2という確率の相場において、その確率がどちらかに傾くであろう局面、いわゆる“優位性の高い局面”で確率の高い方にエントリーしていく。これがトレードの正しい考え方であると私は確信しています。期待値の高いトレードをしていくとも言えますね。
なお、期待値とトレードの重要な関係につきましてはコチラの記事をご覧下さい。
優位性が高い局面というのはマイルールや手法、トレードスタイルによって様々ありますが、例として挙げるならば以下の様な局面があります。
◎押し目買い/戻り売り
◎サポレジでの反転
◎ショートカバー/ロングカバー
◎RSIやMACDなどのダイバージェンス
当然ながら上記4つ以外にも優位性が高い局面というのは沢山ありますが、相場に絶対はないということを考慮すれば、優位性が高い局面でエントリーしても必ず利益になるとは限りません。
トレードで『損切り出来ない』という話をよく耳にします。確かにお金を減らしたくないというのは人間誰しも思うことです。ですが(何回もお話しますが)相場に絶対はない以上、損切りを全くしないトレードというのは絶対にありません。損切りは資金を守る為にも必要不可欠です。そういった意味も踏まえて、
『エントリーする時点でシナリオが全て決まっていなくてはいけない』
と断言します。『こうなったらこうする』というように、未来に起こるであろう値動きを出来る限り想定し、その対処法をあらかじめ決めておく。つまりエントリーを決断した時点でその後にやるべき行動を全て想定しておくということになります。
過去検証やバックテストなどによって優位性の高いシナリオ(マイルール)が確立されれば口座のお金は増える。つまり資金を増やすというトレードの目的は達成出来るということです。
こう考えれば、シナリオの重要性がご理解頂けるのではないでしょうか。
シナリオがないとどうなるのか
本記事の冒頭でお話しましたが、FXにおけるシナリオとは自分のトレードプランです。これがないということは、つまり…
ノープラン…
何も考えてないと言っても差し支えないですね。
よ~く考えてみてください。トレードにおいて優位性の高い局面というのはあるものの、最終的に上がるか下がるかなんて100%わからないのが相場。その世界で明確な根拠もなく単に”値ごろ感”だけで何のシナリオも持たずに、それこそハイレバレッジで自分のお金を張ることがいかに恐ろしいことなのかは容易に想像出来ると思います。
下手したらアッという間に口座のお金は吹っ飛びます。そしてお金がなくなってこう思います…。
当然ですがお金がなくなったのはドル円のせいではありません(笑) いい加減なトレードをした自分の責任です。
私も過去に口座を飛ばした経験があります。エントリーした次の日の朝にスマホを開いたら綺麗に口座がなくなってました…。正直その日は何もやる気が起きなかったです…。優位性の高いシナリオを持って、そのシナリオ通りにトレードすることはホント大事です。
シナリオに沿ったトレードをする意味
シナリオがあるということは、自分のトレードプランが出来ているということです。上がるか下がるか誰にもわからない相場において、シナリオという自分のトレードプランがあればやるべき行動は明確になります。また、そのシナリオの土台ともいえるマイルールが検証や練習などの過程を経て優位性の高いものであると確信していれば、エントリーや損切り/利食いというトレードの基本スキルを実際に行動へ移す際に迷いもなくなるでしょう。
これ以外にも、シナリオに沿ったトレードをする意味は以下のようなものがあります。
①自分のトレードの振り返りが出来る
物事の良し悪しを判断するには基準が必要です。トレードの振り返りにおいてその”基準”となるのがシナリオです。損切りで終わろうが利食いで終わろうが、自分のトレードの何が悪かったのか/良かったのかを判断する上で、自分が立てたシナリオを基に振り返ることはマイルールのブラシュアップにも繋がります。
②自分のルールが確立される
①の内容と少し被りますが、マイルールに従ったシナリオでトレードしていれば、トレードの振り返りをした際にどこがいけないのか/良いのかが判断しやすくなります。なぜならシナリオという判断基準があるからです。
シナリオ作成 ⇒ 実トレード ⇒ 振り返り ⇒ 改善
というサイクル、いわゆるPDCAのサイクルを繰り返すことでマイルールが洗練され、その過程でトレードへの自信も高まります。
結果は同じでも…
優位性の高いシナリオを持ってトレードした場合とシナリオがなく値ごろ感でトレードした場合の二つを、具体的な例を挙げて考察してみましょう。
AさんBさん共にエントリーポイント、ロット、利食いポイントは同じなので、当然結果は全く同じになります。唯一の違いはエントリーの際に優位性の高いシナリオがあったのか/なかったのかだけ。因みに10万通貨でのエントリーであれば利幅は100PIPSなので10万円の利益です。
さて、今後トレーダーとして生き残っていくのはAさん/Bさんのどちらでしょうか?
トレーダーの仕事は長期的にわたって利益を積み増していくことであり、その為には確固たる優位性の高いマイルール(手法)が必要です。その固たる優位性の高いマイルール(手法)が再現性を生みます。
こう考えれば、トレーダーとして生き残っていくのはAさんであることは言うまでもないですよね。
相場の世界は参加者の約9割が負けていると言われます。その9割が”Bさん”なのではと思うんです。
当然ですが、約9割の人全員が”値ごろ感”だけでトレードしているとは言いません。ただ、自分のマイルールは本当に優位性があるのか、そしてそれを確かめるべく検証したのか、更にはマイルールに従って徹底的に練習したのか。ということを言いたいんです。
相場には色々な人がいます。我々個人トレーダーだけでなく銀行や大口のファンドなど多岐にわたります。トレードとは合法的にお金を奪い合う戦いなので、ある意味”戦場”と言えますね。
マイルールを武器に例えるならば、武器や防具を持たずに丸腰で鉄砲玉が縦横無尽に飛び交う戦場に行くことは、戦争を経験したことがない人でも明らかに無謀であることが理解できます。それくらいマイルールというものは大事なものです。
仮に、今回のBさんの様にラッキーパンチでたまたま勝ってしまったら…。
もっと言えば、また同じようにラッキーパンチで利益が出た。じゃあ次は……
いいことはそうそう長くは続きません。いつかはドカンとシバかれる日が来るのは明白です(笑)
これが間違った成功体験ってやつです。
『なんだよ!!俺スゲーじゃん!!!』って勘違いをしてしまい、ある日その勘違いを相場から正されるべくシバかれる…。
実は私…過去にそのような経験をしておりまして、恥を忍んで自分を戒める意味でも本記事に記載致します。
自分の過去の失敗
私のトレードデビューは2016年の秋。それから約2ヵ月後の11月8日(火)にアメリカの大統領選挙がありました。ドナルド・トランプさんとヒラリー・クリントンさんが大統領の座を争ったあれです。この日のドル円は一旦101.10辺りまで下げましたが、そこから一転して上昇し、その年の終わりにかけて118.60辺りまでグングンと上昇し続けました。俗に言う“トランプ相場”です。
私は11月の下旬に110.00辺りでロングを入れました。確かロットは0.5Lot。根拠は…
1分足で上がりそうだった(笑)
今思い返すと意味わからんですね…。実トレードを始めて約3ヵ月のド素人が“上がりそう!!”って何の根拠もない(笑)
そして、そのポジションは年末まで持ち続けることとなり、年末の時点で獲得値幅は約800PIPS、利益額は約40万円。
この時の自分の感情は今でもハッキリ覚えています。
『来年はもっと上がる!!!もう110円を割ることはない!!!』
いや、だから何の根拠を基に言ってるの?って話…。完全に負けトレーダーの思考です。
そして年が明けて2017年。昨年末に付けた108.60を天井にして下げ始めます。
最終的に私のポジションはどうなったかというと、ポジションを持ってから約5ヵ月後の4月初旬……
見事な建値決済(笑)
もう笑うしかありません!!何でこうなったのかという理由は明確です。
シナリオがなかった。
そもそも1分足をみてエントリーして、週足も見ずに数ヵ月ポジションを保有するという意味不明なトレード!!私の”栄光の軌跡”をチャートで表すとこんな感じです(チャートは週足です)
こうして見てみると、108.60付近は節目にもなっているので全決済ではないにしても分割利食いするとか、色々とやるべきことはあったはずです。でもそれをしなかった……いや出来なかったのはやはり自分のトレードプランであるシナリオがなかったからに他なりません。また、トレードを始めたばかりで相場の本質もわかっていなかったし、マイルールも持っていなかったというのも理由です。
ですが、今になって思えばこの経験を通じて相場の怖さを知れたので、結果としてよい経験だったと感じています。
でも………
やっぱ利食いしとけば良かったな(笑)
シナリオを立てる際のポイント
シナリオという自分のトレードプランを構築する上でマイルールが基となっていることはすでにお話しましたが、マイルールは人それぞれ違います。チャートを分析する際にトレンドラインを引いたり、フィボナッチを使ったりオシレーターを使ったり。挙げたらキリがないですが、ここではもっと広い視野で考えて、シナリオ構築のポイントを幾つか挙げたいと思います。
常に同じ目線で見る
例えば上位足の流れを見る際『私は大局の流れをダウ理論で判断する』と決めたらそれしかやらないと決めることです。今日はダウ理論で大局の流れを判断して、明日は移動平均線の向きで判断するなんてことをしていたら、目線がブレてしまいますしシナリオ構築の土台となるいマイルールも定まりません。判断材料を決めたらそれをとにかく使い続けることです。
無駄なものを削ぎ落してシンプルに考える
移動平均線やインジケーターを沢山入れても判断に迷うだけです。人は迷うと判断が遅れます。トレードでは一瞬の判断の遅れが大きな致命傷になることもあります。その為にも判断基準が出来る限りシンプルであればあるほど良いです。移動平均線のみを使うのか、ボリンジャーバンドだけ使うのか、又はロウソク足のみがいいのか。これについては、その人の性格によって向き不向きがあるので、自分に何が合っているのかはその人にしかわかりません。色々使い続けてみて検証などを繰り返しながら決めるしかないと思います。因みに、私の知り合いで億トレーダーの方は移動平均線1本しか使っていないそうです。この方に限らず世の中のいわゆる億トレーダーの方々って、拍子抜けするくらいシンプルなマイルールで取引されている方が多いと感じます。
時間帯を考慮する
これはシナリオ構築に加えてマイルールの構築にも関連することですが、ヨーロッパ時間スタートの16時頃やニューヨーク時間スタートの21:30頃は大きく動いてひとつのトレンドを作ることが多々あるので、シナリオ構築に役立つかと思い挙げさせて頂きました。利益を上げる為にはボラティリティがなくては話になりません。各市場のスタート時は相場参加者が増えるのでボラティリティも大きくなることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?相場は上にいくのか下にいくのか、その答えは『誰にもわからない』です。つまり”明確な答えがない”世界です。
算数の計算問題であれば答えはひとつしかありません。7+2は『9』であり、『12』でも『5』でも『3』でもありません。でもトレードにおいては、7+2は『9』の時もあるけど、時には『12』になることもある。そんな世界です。
そういう明確な答えがない相場と向き合う為にも、自分がどういう基準で相場に向き合っていくのかを決めるシナリオが必要であり、そのシナリオを信じきることが最重要です。付け加えるなら、シナリオを心の底から信じ切れるように自分のマイルールを磨き続けることも大切です。
私もまだ成長中の身ですが、この記事が一人でも誰かのお役に立てましたら幸いです。
これからも、有益な記事を作成していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
いつもありがとうございます。