こんにちわ、ウイスキー研究家YUKI(@whisky_ex_yuki)です。
前回に引き続き、蒸留所の紹介とウイスキーレビューを記事にしました。
今回は第7弾としてスモーキー香のないライトなウイスキーを造る「ブナハーブン蒸留所」を紹介します。
ブナハーブン蒸留所について
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ブナハーブン蒸留所はアイラ島で最北の蒸留所でブルイックラディと同じ1881年創業です。ブナハーブンはゲール語で「河口」という意味でマーガデイル川の河口に位置していることから名付けられています。
特徴①:アイラらしからぬライトなウイスキー
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アイラモルトといえばピートで炊いた麦芽を使ったスモーキーなウイスキーを思い浮かべると思いますが、ブナハーブンはノンピートで造ったライトなウイスキーです。スモーキーな「トチェック」という銘柄もありますが、スモーキーな香りがなくフレッシュで奥深い甘さを感じられるのがブナハーブンの特徴です。
特徴②:ノンチルフィルター、ナチュラルカラー
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熟成したウイスキー原酒は、低温になると溶解している香味成分の一部が析出し白濁するため、原酒を約0~5度まで冷却して濾過するのは一般的です。また、ウイスキーの色については、ウイスキーらしさを際立たせるために着色料を入れて琥珀色にしているウイスキーがあります。
ブナハーブンでは、本来あるべき姿をそのまま表現したいという理由でノンチルフィルター、ナチュラルカラーでウイスキーを造っています。ブナハーブンのポテンシャルに自信があるからこそです。
ウイスキー造りのこだわり
麦芽
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主にシンプソンズ製のノンピート麦芽を使用していますが、ポートエレン製のヘビリーピーテッド麦芽(35ppm)も20%以上仕入れています。
昔、ハイランドディスティラーズ社がブナハーブン蒸留所を所有していましたが、同社のブレンテッドウイスキー「カティサーク」が全米で爆発的に売れており、スモーキーな原酒は必要がなかったため、ノンピート麦芽しか使用していませんでした。2003年に南アのディステル社がオーナーになってからヘビリーピーテッド麦芽での仕込みが始まりました。
糖化、発酵
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ワンバッチ麦芽12.5トンから6.4万Lの麦汁を取り出します。オレゴンパイン製の発酵槽(6基)でドライイーストを使って66-100時間発酵させます。アイラの蒸留所の中では低いアルコール度数6-8%のモロミを造ります。
蒸留
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ポットスチルは初留釜2基、再留釜2基で全てストレートヘッド型です。また、全長7.6mとアイラ島で最も背が高く、ライトな酒質を生み出す要因の一つです。ブナハーブン蒸留所で使用する樽の9割がバーボン樽で、1割がシェリー樽です。
ウイスキーレビュー
ブナハーブン 12年
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色:濃い琥珀色
香り:レーズン、青リンゴ、ビターチョコ
味:レーズンの酸味と甘み、チョコの苦み、カラメル
余韻:フルーティーで仄かな甘みが心地よい
フルーティーな酸味と甘さが感じられ、奥深い味わいとなっているのでかなり評価が高いウイスキーです。スモーキー香がなく癖が強すぎないアイラモルトなのでウイスキー初心者の方でも美味しく飲める銘柄だと思います。
まとめ
ブナハーブン蒸留所の特徴やウイスキーレビューは参考になりましたでしょうか。ブナハーブン蒸留所はノンピートだけでなく、ピートの効いた「トチェック」などの銘柄もあるので今後レビューしていこうと思います。