バーボン愛飲家がおすすめする厳選アメリカンウイスキー人気20銘柄

こんにちわ、ウイスキー研究家YUKI（@whisky_ex_yuki）です。
ウイスキーといえばやはり “スコッチ” を頭に思い浮かべる方が多いと思います。私もスコッチばかり飲んでいましたが、ウイスキーを体系的に学びたいと思い、最近はアメリカンウイスキーを様々飲み漁っています。特にバーボンはスコッチ同様に味わいが多岐にわたり、甘いバニラ様の香りが心地良く感じられるため、老若男女問わず楽しめるお酒だと思います。

今回は、沢山溢れているウイスキーの中から酒販店やスーパーで購入することができるバーボンを中心としたアメリカンウイスキーおすすめ銘柄を紹介します。

アメリカンウイスキーとは？

アメリカンウイスキーとは、アメリカで造られるウイスキーの総称です。連邦アルコール法によるアメリカンウイスキーの定義は以下のとおりです。

主な分類

バーボンウイスキー

アメリカでウイスキーを造っていた初期の頃はライ麦を原料としたウイスキーが主流で、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが建てた蒸留所でもライウイスキーを製造していました。
ライ麦はスパイシーでオイリーなフレーバーであり、カクテルの材料として使用されることが多いです。

ホイートウイスキー

ホイートウイスキーを生産している蒸留所は少なく、ケンタッキー州のバーンハイム蒸留所などの一部の蒸留所で製造しています。私もまだ飲んだことがないウイスキーなので、機会があれば飲んでみたいと思います。
小麦はマイルドで柔らかい舌触りとなるので、メーカーズマーク蒸留所ではライ麦の代わりに小麦を使用しています。

モルトウイスキー

アメリカはバーボンが主流であるため、モルトウイスキーもあまり出回っていませんが、ワシントン州にあるウエストランド蒸留所ではシングルモルトウイスキーを造っています。アメリカでは熟成期間を定めていないので若い原酒でブレンドしていますが、スコッチのような味わい深いウイスキーです。

ライモルトウイスキー

ライモルトウイスキーは、日本国内には流通しておらず私も飲んだことがありません。アメリカ国内で流通しているのかな？

コーンウイスキー

ブレンテッドウイスキー

テネシーウイスキー

原料による味や香りの傾向

アメリカンウイスキーで主に使用される穀物は、トウモロコシ、ライ麦、小麦です。
どの穀物を原料として使用するかで味や香りの傾向が大きく変わってきます。

アメリカンウイスキーおすすめ20銘柄

バーボンなどのアメリカンウイスキーを飲みたいけど種類が沢山あって何を買っていいのかわからないと思っている方もいらっしゃると思います。
原料から味や香りの傾向が掴めることを説明しましたが、それでも何を買うべきか悩む方は多いと思います。

そこで、酒販店やスーパーで購入できるアメリカンウイスキーおすすめ銘柄をご紹介します。アメリカンウイスキー選びの参考にしてみて下さい。

バーボンウイスキー（トウモロコシ51％以上）

ジムビーム ホワイト

アメリカンウイスキー売上No.1を誇るバーボン!
ビームサントリーがローラさんをCMに起用していることもあり、ウイスキーを詳しくない人も ”ジムビーム” という名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。居酒屋でもハイボールで提供されており、ハイボール缶でもスーパー等で販売されています。華やかな花の香りにバニラの甘い香りが合わさり、心地よい余韻を醸し出すバーボンです。ハイボールで飲むのが一番美味しいです。

ジムビーム アップル

ジューシーな青リンゴの味わいが楽しめるバーボン！
ジムビームと青リンゴが出会った新しいバーボンです。リッチな味わいながらも爽やかなリンゴの香りがあり、アルコール度数35%と低めなので女性でも飲みやすくおすすめです。甘い味わいや香りが好きな人に好まれています。

メーカーズマーク レッドトップ

赤色の蝋のボトルが特徴的なバーボン！
1本1本を手作業で蝋封している特徴的なボトルデザインで小栗旬がCMに起用されていたので見たことがある人も多いと思います。メーカーズマークは、ライ麦の代わりに小麦を使用しているので、小麦由来の滑らかな舌触りと味わいに仕上がっています。スパイシー感が苦手な方にはおすすめのバーボンで、ハイボールで飲むとより味わいが楽しめると思います。

メーカーズマーク 46

インナーステイブ由来のキャラメル様の甘い香りが癖になるバーボン！
インナーステイブとは、焦がしたフレンチオーク材を熟成した原酒樽の中に10本沈める工程のことです。焦がしたフレンチオーク材を数か月後熟させることでキャラメルやバニラの香り・味わいが原酒に付与されていき、厚みのある香りや味わいのあるバーボンになっています。ボトルの”46”の数字は、インナーステイブの焦がし具合を指定するために樽メーカーに伝える番号から由来しています。

I.W.ハーパー ゴールドメダル

トウモロコシの甘さとまろやかさが癖になるバーボン！
ドイツからのアメリカ移民アイザック・ウォルフ・バーンハイムによって造られたことから、彼のイニシャルである「I.W.」と親友フランク・ハーパーの名前を冠し『I.W.ハーパー』と名付けられました。ニューオーリンズの万国博覧会で金賞を受賞し、その後も様々な博覧会で金賞を受賞したことからゴールドメダルと呼ばれるようになりました。私が初めて飲んだバーボンで、トウモロコシの甘さとまろやかさで初心者にも飲みやすいバーボンです。

I.W.ハーパー 12年

熟成されたスムースな味わいのプレミアムバーボン！
12年熟成原酒を使用したプレミアムバーボンで高級感のあるボトルデザインが大人な雰囲気を醸し出しています。熟成期間が長いことからマイルドな味わいでレギュラーボトルのゴールドメダルにはない華やかな香りが特徴で、少し贅沢したい時におすすめしたいバーボンです。

アーリータイムズ イエローラベル

入門者におすすめなスタンダードバーボン！
リンカーンがアメリカ大統領に就任した年に誕生したバーボンです。素朴な味わいと甘く華やかな香りが特徴で入門者も抵抗なく飲むことができ、スーパーやコンビニでも販売されているので、とりあえずバーボンを飲んでみようと思う方にはおすすめです。

フォアローゼス ブラック

薔薇のようなフローラルな香りが女性に人気のバーボン！
ボトルの中央にある四輪の薔薇の花は、フォアローゼスの生みの親ポール・ジョーンズJr.が恋した女性が彼のプロポーズに対して「プロポーズをお受けするなら舞踏会に薔薇のコサージュを付けてきます。」と伝え、舞踏会当日に薔薇のコサージュを付けてきたことから二人にとって大切なものとしてラベルに描かれているそうです。薔薇のような華やかな香りとウッディーな味わいが余韻に残る大人の女性の雰囲気を感じるバーボンです。

オールド・クロウ

ライ麦由来のスパイシーな香りでソフトな味わいのバーボン！
スコットランドの移民ジェームズ・Ｃ・クロウが造ったことから名前が付けられました。カラスがオオムギの穂の上に止まっているロゴは、南北戦争間に北軍と南軍の懸け橋となるシンボルとして生まれたとうわさされています。ライ麦のピリッとしたスパイシーを感じながらも舌触りも良い、松田優作も愛したバーボンです。

エヴァン・ウィリアムス 12年

上級者も満足する上品な味わいのバーボン！
ケンタッキー州ルイヴィルで、ライムストーン（石灰岩）から湧き出る水を発見し、最初にトウモロコシを原料としたウィスキーを造ったとされるエヴァン・ウィリアムスにちなんで名前がつけられています。12年という熟成により生み出されたキャラメル様の甘い香りが上品さを醸し出し、初心者から上級者までおすすめできるコスパが良いバーボンです。

ワイルドターキー

柔らかな口当たりで飲みやすいバーボン！
ワイルドターキーという名前は、創業者のトーマス・マッカーシーの趣味が野生の七面鳥狩りで狩りの際にバーボンを1本持って出かけていたことから付けられたそうです。マイルドな味わいと爽やかな酸味が特徴でハイボールやロックで飲むのがおすすめです。

ワイルドターキー 8年

ガツンとした力強い味わいと香りが心地よいバーボン！
スタンダードよりアルコール度数が強く、カカオのようなホロ苦な香りやバニラ様の味わいを感じることが出来るバーボンです。スタンダードでは物足りない方や強めのバーボンを飲みたい方におすすめです。おすすめの飲み方はストレートです。

ワイルドターキー 13年 ディスティラーズリザーブ

長熟が生み出す気品ある味わいのバーボン！
13年以上の原酒を使用しているプレミアムバーボンで、角が取れた丸みのある味わいながらもスタンダードや8年にはない複雑なボディで贅沢な余韻を楽しむことができます。ワイルドターキーの各銘柄はすべて違った顔を持っているので、是非とも飲み比べてもらいたいです。

ノブクリーク

力強いフレーバーと芳醇な味わいのバーボン！
”昔ながらの本来のバーボン”を目指して造られたクラフトバーボンです。ライ麦由来の舌がピリッとするスパイシーでウッディーな香りとバニラの香りが複雑に調和されて、かなり飲みごたえのある仕上がりになっています。少し贅沢なバーボンが飲みたい方にはおすすめしたい銘柄です。

ウッドフォードリザーブ

3回蒸留で造り出されたエレガントで飲みごたえのあるバーボン！
バーボンは連続式蒸留機によって造られるのが一般的ですが、ウッドフォードリザーブは単式蒸留機で3回蒸留で造られています。手造りの少量生産であり、プレミアムバーボンとしての地位を確立しています。他のバーボンにはないエレガントで複雑な香りと味わいがバーボン好きを虜にさせています。私もバーボンの中で一番好きな銘柄で、特別な日に飲みたくなるバーボンです。

テネシーウイスキー（トウモロコシ51％以上でチャコール・メローイング製法）

ジャック・ダニエル ブラック

口当たりが滑らかで飲みやすいテネシーウイスキー！
バーボンと勘違いされている方も多いですが、ジャックダニエルはテネシー州リンチバーグで製造されるテネシーウイスキーです。樽詰めする前にメープルシロップが取れるサトウカエデの炭でろ過する「チャコール・メローイング」製法で製造されるため、バーボンと比較して雑味が少なく口当たりがマイルドなのが特徴です。トウモロコシの甘さとキャラメル様の味わいでバランスが良いウイスキーです。

ライウイスキー（ライ麦51％以上）

ジムビーム ライ

ライ麦由来のスパイシーでドライな味わいのライウイスキー！
ライ麦が51%以上含まれているのでライトな飲み心地とスパイシーでドライな味わいが特徴のライウイスキーです。バーボンだと複雑すぎて飲みにくいと思う方はライウイスキーを試してみるのも良いかもしれません。

ワイルドターキー ライ

甘さ控えめのカクテルにも使用されるライウイスキー！
スパイスを感じる味わいとしなやかな余韻を楽しむことが出来るライウイスキーです。ライウイスキーはストレートでも楽しめますが、マンハッタンなどのウイスキーベースのカクテルに使用されるので、BARでカクテルとして楽しむのもおすすめです。

コーンウイスキー（トウモロコシ80％以上）

プラットヴァレー

まろやかでコクのあるコーンウイスキー！
トウモロコシを88％使用しているので、コーンの風味と甘味が強く感じられて、アメリカンウイスキーの中でも面白い味わいです。バーボンを飲み慣れている人は、その違いに驚くかと思います。バーボンなどのウイスキーを色々飲んだ後に変わりネタとして飲んでもらいたい銘柄です。

ブレンテッドウイスキー

セブンクラウン

スムースな味わいで飲みやすいブレンテッドウイスキー！
セブンクラウンの名前は、商品開発時に十数種類のブレンドの中から7番目のブレンドが選ばれ、そこに王者のしるしであるクラウンをつけて名付けられたそうです。バーボンが好きな方には物足りないと感じると思いますが、さらっとした飲み心地で非常に飲みやすい味わいのブレンテッドウイスキーです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アメリカンウイスキーは、バーボンやライウイスキーなど様々な銘柄が販売されていますが、本記事のおすすめ銘柄の特徴を参考にしてもらえればお好みのウイスキーに出会うことができると思います。また、スコッチに比べて比較的安価なので、ウイスキーを一度飲んでみたいと思った方はバーボンの銘柄から飲み始めるのをおすすめします。